今朝聞いた倒産情報に驚いた\(◎o◎)/!
”テクノナミケン”
業界以外の人には馴染みの無い社名だろう・・・・
実際大企業と言うほどの会社ではない。
資本金1億4500万円 昨年の売上高は約43億9900万円 従業員135名
サッシメーカーとしては中小企業だが
僕のお客さんである建材代理店としては、かなりの規模の会社だ。
”テクノナミケン”(←この社名より改名前の浪速建材の方がしっくりくる)は、
業界内(特に関西)では老舗で僕がサラリーマン時代に勤めていた会社は
ナミケンとはライバル関係にあったのでその名前はよく覚えている。
ただ正直言ってナミケンが潰れるとは思っていなかった。
そう言う噂も聞こえて来て無かったし・・・・
業界の中でそういうウワサは驚くほど早く廻り
僕のような業界との付き合いが少ない末端の図面屋でも
誰かから連絡が入り倒産する半年前ぐらいには、ほぼ確実な情報として
「あの会社もうあかんで」と言うウワサは伝わってきていたが
今回は全く寝耳に水だった。
数年前から次々に大小の同業者が倒産していき
とうとうテクノナミケンまで・・・・・と言うのが正直な感想だ。
今回の倒産で被害を被る下請け業者は山ほどいるだろう。
金物屋さん、協力工場、職人さん、そして僕と同じ立場の図面屋さん
商品代を支払ってもらえず連鎖倒産するところもあるかもしれない。
ただこういう事があっていつも思う事は、僕たち図面屋は大体
請求すれば約1ヶ月後に現金で支払われるので
先月まで通常通りに支払われてきたのであれば被害は1カ月分の売上だけ。
(支払いを延ばされていたらべつですが・・・)
1カ月の売上が丸々飛ぶ事は当然痛い事に違いないが
まだ何とか耐えられる。
手形で決済されている会社とはリスクが全然違う。
でも本当に痛いのはその次の月からその顧客からの
仕事が無くなる事だ。
それが自分のメインの顧客となれば・・・・・
このご時勢もう立ち直る事は出来ないかもしれない。
廃業・・・・・
そんな言葉も頭に浮かぶ・・・・・
実際、僕も体験してる。
図面屋として独立した次の年にメインの顧客であった
元自分が勤めていた会社がリーマンショックの影響で倒産した。
実際は倒産ではなく廃業でしたが。
それまで毎月だいたい決まった売上を計上出来ていた会社が無くなる。
その次の月からの半減した売上額・・・・
思い出してもおそろしい。
その時は違う顧客(現在のメインの会社)をある方に紹介して貰って
何とか凌げたが今そうなったらきっともう耐えられないだろう。
テクノナミケンぐらいの規模の会社になれば、きっとたくさんの図面屋さんが
出入りしていたはずだがその人たちはこれからどうするのだろう。
きっとあの時の僕と同じで途方に暮れている事だろう。
ある人が言っていた。
とにかく業者が多すぎる、少ないパイを取り合いしてるんだから
必ず淘汰されていくものが出てくる。
でもそれでいい、逆にそうでなければいけない。
そのパイに見合った数になるまで減っていって
その中で残ったものが勝ち。
それまで潰れないで耐えていかないといけない。
僕も弱肉強食のこの世界で最後まで生き残っていけるように
新たな武器を身につけないといけない。
今年は何かアクションを起こさないとジリ貧になるかもな。
今回の倒産が自分自身のどこか他人事のような考えを改めてくれて
気合いを入れ直すきっかけになった。